怖いおじさんのブログ

どうも🤗私が怖いおじさんです🥴

夢にまで見て(詩)

そんな顔して泣かないで

と言われて、私はきっと

ひとりでは生きていけないと思った

写されたものは

いわゆる、そんな顔。

拒絶、を一つ一つ丁寧に織り込まれた、それ。

傾いた電信柱が

それでも繋いでいるどこか

それは例えばありふれた話の延長線上の先で

繋ぐでもなく

何も言わずに

照らして

 

 

 

悪かったなら謝るよ

と言われて、私は

写りこんだ気がした最後を想った

掴むことも出来ない

宙に消したそれは

またどこか

あるいはまだここに

照らされて

私の輪郭を

どこまでも描いていくような

境目のない現実と、夢

 

 

 

そんな顔しないで

そう言って見たそれは

さよならも言わずに

私はひとりで

ひとりではないと

照らされたまま

ただ、遠ざかっていった

 

 

 

映画「ジョーカー」のごく個人的な感想

  注意として一部ではありますがネタバレは含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジョーカー観てきました。前提として予習でダークナイト観た上でジョーカー観たことをお伝えすると共に、少し比較としても出していきたいと思います。監督も違うので違う作品なのは当然なのですが、何にフォーカスして作られてるかも比較出来るかなと。あとは原作未読故にコミック要素一切分かりませんすみません。宜しくお願いします。

 

 

 

   今回のジョーカーは、宣伝などでは「心優しい彼が何故悪のカリスマになったのか」と銘打たれてましたしそれを聞いてどう狂気の怪物に変わるのか、という観点をもって変化と展開を見ようとしましたが、そこが1番意外に思った所かもしれません。自分の勘違いに気付かされた。彼は驚く程に、社会に、自分に、従順だった。それだけだった。ダークナイトでは彼の起こしたことが強く社会や市民達に反映され社会的現象を引き起こす存在としても描かれましたが、反逆だとかそういう訳ではなく、如何に社会や環境から自分の心へと従順になるか、という流れを見せる物語だったのが意外でした。よくよく考えればダークナイトもバッドマンへの異様な執着心のみで動いており、計画や社会現象を引き起こすことには興味のない、しかしバッドマンという腹立たしくも魅力的な乱暴な正義に関わるためのツールだったのでしょう。そう考えると一貫性がある。今作よりは大きく正義と悪、善意や悪意や欲望を皆に問うてはいますが。

  今作で彼が起こした最初の事件は、全くの偶然から始まり、それが偶然社会に繋がり、自らの環境に繋がり、次の事件に繋がり、しかしその全てに従順に行動しただけでした。完全に受け身なんですよね(警察に出頭はしなかったですが)。まずそこが面白かった。秩序の中では立派な悪を成すとはいえ、彼に感情移入するシーンも多かったでしょうし、スタンダップ・コメディの部分なんか晒されたとこも含めて顔を覆いたくなるような悲惨さでしたが、ダークナイトのジョーカーとは違い自発的に悪を成そうというのがまずない。そこは大きい。如何に社会や環境や人が彼をとことん追い詰めるかにフォーカスし、どんな残酷でそれが当然の流れで彼に襲いかかってくるかというのもしっかりしてた。職場にしても、人生に希望をくれたコメディアン(ロバート・デ・ニーロみのもんたに見えるような不快指数高めの演技が良かったです)にしても、家庭環境と服薬量と市の支援の打ち切りにしても、ウェイン産業の社長とエリート3バカにしても、彼が愛を求めた貧困層のシングルマザーにしても、それら全てを背負うことにはならなくとも、我々に起こりうる(或いは起きた)裏切りの出来事としては、要素としても繋ぎ方も丁寧ではなかったかと思われます。刺激的ではなかったですが。条件さえ合えば我々もまたジョーカーになりうるのではないか?というものをある程度リアリティを以て迫ってきたのではないでしょうか。もっと言えば、マズローの欲求を丁寧に全て崩していった先の成れの果てが、ジョーカーの生き様しか残さなかったのではと。政治関係なく、自らを裏切った人間を許さない。いわゆるヤクザとかマフィアと一緒ですよね。彼はたまたまカリスマになれた。

 

 

 

 


  この映画で印象に残ったのは、彼が全てを失ってからジョーカーになった時の開放感でした。観客は悪になった彼に誰も不快感を抱かなかったのではないでしょうか。演出と構成の妙を感じましたね。予告編でも出てる階段降りながら踊るシーンは不思議と気持ちが良かった(彼がジョーカーになる前は何度も暗い出来事を背負いながら何もない空だけが写る画に登っている演出だった)。ここら辺がアメリカが危惧してるとこなんでしょうね。事情があれ悪いことした奴を観客がほとんど肯定してしまうくらいの強烈な演出。それも相手がダークナイトで大活躍し現実に銃乱射事件を起こさせた、自分の心に従うジョーカーなら。面白い話で、ウチの彼女に感想を聞いたら「ダークナイトはいい人もたくさん死んで辛くなったけど、ジョーカーは『撃て!!』ってタイミングで悪い奴撃ってくれてスッキリして面白かった」と言ってて、でも確かに要約すればそんな話でもある。自分を裏切った者を自分の心に従い殺す(優しくしてくれた小さい人は逃したでしょ?あの人殺してたらおじさんはこの作品をボロックソに叩いていた)。これだけ書けば酷い話を、ただ個人の問題だけでは見事に終わらせなかった。社会問題も巻き込んだ。それもゴッサムシティはニューヨークやワシントンがモデル。アメリカは「厄介だ」と思うでしょうねそれは。

 

 

 

  あと細かい話。精神疾患や細かい妄想や曖昧なオチ辺りについて、ジョーカーは見て分かる分ではトゥレット症候群とうつであり、もし妄想が描かれたとすればソフィーにキスするとこと母親の精神病院にいた彼くらいかな。幻覚を見る病気は描かないと思う。他作品への影響は留める紳士協定みたいなのあるので。ソフィーの最後の「お母さんを呼ぼうか?」というのは、ただ単に夜の営みや愛の強烈な否定だと思う。ヤレない女はそれくらいする。知らんのか。そもそもあんだけ警察騒ぎがあって母親が入院したのくらい伝わるやろ。あのクソ女。殺したかは知らん。子供もいたし、自分のような境遇にはしたくなかったかもしれんし。

  後はオチの診察室と、序盤の頭を打ち付ける診察室。あれは確かに時間軸が示されていない、唯一あの監督の卑怯な演出だったと言っていい。ただジョーカーに関してはバッドマンに出会うまでの長い空白期間があるので、そこで説明が片付けられるという仕組み。ジョーカーなら何度か捕まっては脱獄してもおかしくないし。ていうか調べたら監督が「この作品は原作から独立してる」なんて言ってやがる。逃げ道多いな。じゃあ全部妄想って言ったったらええよ。ええい全て妄想。ダークナイトは1個も無駄にせず逃げなかったってのに。そのコメントは残念だな。

  音楽。ここがあからさまにやり過ぎたとは思う。分かりやすすぎる。そこまで分からせたいか、という演出だった。良質な音選びだったが、あまりにジョーカーに寄り添い過ぎてるとは思った。まあそもそもジョーカーの映画だし、それが大多数の人をジョーカーに感情移入させるベストな方法なのかもしれんけど。もっとシリアスな無音地帯が多いと思ってた。

  演技。ジョーカーを演じるホアキン・フェニックスは抜群の、出色の出来だった。脚本はアカデミー賞行けないかもしれないが、ホアキン・フェニックスは主演男優賞を狙えるはずだ。血走る目、深い隈、カサカサの肌、アバラの見える不健康な身体、理性と怒りのさじ加減、病的な振る舞い、役作りは完璧に仕上がっていたのではないか。この演技を見る価値は間違いなくある。あとロバート・デ・ニーロ、ホントに腹がたった。あの司会者ホントに嫌い。めちゃくちゃ嫌いああいうやつ。みのもんた嫌い。ホント嫌い。

 

 

 

   くらいかな感想は。お疲れ様でした。星5つで言ったら3.5くらいの映画でした。中の上。面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 


  

 


  

Star in my mind 前編(バンドリ・みさここ二次創作)

「美咲ーーーーーー!」

「うわびっくりした!なに......どうしたの?」

「美咲、私ね、結婚することになったの!」

「......え?」

 

 

 

_____________________

 

 

 

  夏。何もない景色、と言ったら失礼かもしれないけれど、見渡すばかりに立ちはだかる緑の中で延々とバスに揺られ続けている。かれこれもう2時間くらいになるだろうか。

「あぁ......なんて儚い景色なんだろうか」

「薫さん、それ5分に1回は言ってますよ」

  1時間前までバスを所狭しとはしゃぎ回っていたこころとはぐみは肩を寄せ合って眠っている。どうしてこんなことになったんだか......

「確かにびっくりしたよね......急にこころちゃんが皆を呼び出して『明日は流れ星を見つけに山を登るわよ!』なんて言い出したから......」

「あ、いま心の声が出てました?」

「え......心の声だったの......!?ごめんね美咲ちゃん、聞いちゃいけないこと聞いちゃったみたいで......」

「いやいや、そういう訳じゃないんですけど......」

「あぁ......儚い景色の中で聞く儚い心の声は、なんて儚いんだ......」

「さすがに希釈し過ぎでしょ......」

  確かにこころはバンド活動をする前に流れ星を見つけに山に登る話はしてた。それが今日になるとは誰も思って無かっただけで。もちろんこころに対しては予想することが無駄な心構えなんだけど。

「黒服さん、あとどれ位で着くんですか?」

「はい、奥沢様。もうすぐ高速を抜け市街に入り、それからまた1時間程かければ目的地である『龍の滝』に着きます」

「龍の滝......?」

「おや、龍の滝を知らないのかい?」

「薫さんは行ったことあるんですか?」

「いや、無いよ。ただ、きっと美しく儚い所だよ......」

「薫さん疲れてます?」

「瀬田様、宜しければ此方から車内でも安眠できるピロー等を貸し出しますが如何でしょうか?」

「是非お願いするよ」

  承諾したと同時に黒服さんに差し出され設置される車内用安眠枕。適度に下げられるリクライニング。目にも止まらぬ速さで薫さんが眠りに引きずり込まれていく。

「あぁ......」

  そう言って薫さんは目を閉じ、何も話さなくなった。そこに確かな儚さを感じさせながら。

「......みんな寝ちゃったね、美咲ちゃん」

「いつも通りの3バカでしたからね。はしゃいだ順番で眠るのもいつも通りって感じですよね」

「私達も眠っとこうよ。着いたら多分山登りになるから......」

「そうですね、着いて行けなくなって山の中に取り残されちゃったら大変ですしね」

  言い終わった瞬間に黒服さんに設置される車内用安眠枕。下げられるリクライニング。ここまで手際良く来ると少し眠りも暴力的に感じる。

(あ......でもめちゃくちゃ気持ちいいなこの枕........)

  トンネルに入った。微睡みに引きずられていく。もう立て直すことが出来ないことを身体も受け入れてる。

(そういえば......こころの寝顔......薫さんの家以来だな......すごく......無防備で......)

  ボヤけていく視界の中でその儚さは闇に呑まれていって、私は考えることをやめた。

 

 

 

_____________________

 

 

 

「ねぇ、こころ」

「どうしたの美咲?」

  見渡す限りの真っ白な空間。そこに私と彼女の2人がいる。

「いつも私を笑顔にしてくれてありがとう」

「当然よ、だって私はみんなを笑顔にする為にいるんだもの。美咲の事だって笑顔にするわ」

  少しずつ黒くなる空間。私は何かに急かされるように、彼女を強く抱きしめる。

「ねぇ、こころ」

「どうしたの美咲?」

「すごく、すごくワガママかもしれないけど、今は私を、私だけを......」

 

 

 

「美咲ーーーーーー!」

「うぇっ!?えっ?えっ?」

  私を席の横から覗き込むいつものメンバー、唯一正面に立ちはだかるのは弦巻家の御大、こころ。

「目的地に着いたわよ!目を覚ましなさい!」

「あっ、えっと、ごめんごめんすぐ準備するよ」

「みーくんがうなされてたからみんな心配してたんだよ?」

「えっ?私何か言ってた?」

 「私だけをどうすればいいの美咲?」

  最悪だ。あんな変な夢を何故こんなとこで見て、更に口走ってしまうんだろう。

「......私、他に何か寝言言ってた?」

「いや、それだけだったよ。それより美咲、君の寝顔は本当に儚い......」

  不幸中の幸いだ。少しだけ安心する。フォローはしても嘘はつけない人達だから。強い視線を花音先輩から感じる。見ると、(美咲ちゃん大丈夫かな......また何か自分だけで悩みを抱えてるんじゃ......私がしっかり話を聞いてあげないと!)とでも考えていそうな表情をしている。後でフォローしとかないと。それにしてもキモいキモいキモい。何でこころとのあんな夢なんて......

「それで、美咲だけをどうすればいいの?」

「あー、いやいや、それより着いたんでしょ目的地に!これから山登り楽しみだよね?」

「そう!すっごい楽しみ!こんなに緑に囲まれたのはぐみ久しぶりだよ!」

「そうね!山を登って、そのまま必ず流れ星を持って帰るわよ!」

「流れ星って持って帰れるんですかこころさん?」

「そんなのやって見なきゃ分からないわ。やる前から諦めちゃダメよ」

  それは彼女の口癖のようなもので、そういえばコントのようにいつも付き合ってるな私、と思う。同時に、何故か正直な話、彼女に対してはその度に期待感が大なり小なり湧き出てくる。そういうところなんだろうか。

「それじゃあ、流れ星を探しに出発よ!」

 

 

 

_____________________

 

 

 

「5分もせず着いちゃったね......目的地......」宛てが外れたような、ホッとしたような声で花音さんは言った。

「こんなすぐに着くと思わなかった」

「見てみてこころん!二つも滝が流れてるよ!」

「ホントね!とても水がキレイだし、素敵なトコロね!」

「本当に龍のようだね。二又に別れている滝がまるで髭、真ん中の岩が頭のように見えるよ。美しく儚い、いい場所だ......」

「本当に綺麗だね美咲ちゃん」

「3バカも喜んでるみたいで何よりですよ」

  でも確かにさっきの事なんかどうでもよくなるくらいに、美しいというか、癒されるというか、パワースポットって言うんだろうか、神秘的な落ち着きを与えてくれる場所だ。

「えいっ!」

「やったわねはぐみ!え〜〜いっ!!!」

「あぁ、なんて儚いんだ......」

「あ〜あ、もうこころとはぐみは水をかけあってビショビショだし、薫さんは浅瀬でバレエ踊ってビショビショになってるよ。元気だなあ」

「ふえぇぇぇ......薫さんカッコイイよぉ......」

「花音さん、パワースポットの力受け過ぎてません?」

「美咲!花音!あなたたちもこっちへ来なさい!楽しいわよ!」

「いや着替えとか持ってきてないし......」

「え〜〜いっ!!!」

「ひゃあっ!」

「冷たっ!」

「ボーっとしてるからよ2人とも!」

「えいっ!」

「ふえぇぇぇ!」

「あー冷たい!はぐみまで......」

「2人ともボーっとしてるからだよー!」

「......」

「あら、黙り込んじゃってどうしたの美咲?」

「この......2バカがーーー!!!」

「きゃあっ!」

「あはっ!みーくんが怒った!めずらし〜!逃げろ逃げろ〜!!!」

「とことんやってやるからなーーー!!!おりゃーーーー!!!」

「きゃあっ!やれば出来るじゃない!負けないわよ!」

「勝ち負けの問題か〜!!おりゃーーーー!!!」

「わーい!!!逃げろ逃げろー!!!」

「待てーーー!!!」

「私は逃げないわ!」

「上等だーーー!!!」

「あぁ、弾ける水しぶき、踊り狂う私達。なんて儚く、美しいんだ......」

「ふえぇぇ......冷たいけどカッコイイよぉ......」

 

 

 

_____________________

 

 

 

  ぱちぱち、と火のはじける音を聴くのは何時ぶりだろう。小さい頃を思い出しても、どれが最初でどれが最後の思い出なのか分からなかった。

  結局はいつも通り黒服さんが焚き火も着替えもそれぞれ用意してくれていた。当たり前みたいになってるけど、彼女達の気のきかせ方とその献身ぶりにはいつも驚くしかない。

「楽しかったわね水遊び」

「うん!はぐみもとーーーっても楽しかった!!!」

「......正直、こんなにはしゃいだのも久しぶりだったから、楽しかった」心からの言葉だった。こんなにはしゃいだ記憶も遠くにしかない。

「美咲があんなにはしゃぐなんてびっくりしたわ!これで私達は同じ穴のムジナね!」

「言葉の使い方間違ってるよこころ......」

「まあまあ、みんなそれぞれ楽しめたみたいで良かったじゃないか」

「そういえば、そろそろ日も暮れるみたいだけど、流れ星ってどこで見つけるのかなあ........こころちゃんは知ってる?」花音さんがシンプルかつ核心の質問をぶつける。

「空はこんなに広いのよ。待っていれば向こうから降って来るんじゃないかしら?」

「だけどこんなに茂みだらけじゃ見つけにくいし、はぐみでも走って追いかけにくいよ」

「キャッチする気なんだ........」

「ご心配なく。ここから5分程移動すれば開けた場所、『戦ヶ原』という所があります。懐中電灯なども人数分用意しております。ご案内致します」さっきからメチャクチャ目的地が近い。黒服さんでプランは完璧に立ててあるのだろう。

  「じゃあそこに向かうわよみんな!必ず流れ星を持って帰りましょう!ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!!」

「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーーイ!!」

「......ホントに3人とも底なしに元気だな」

「私達もついていけるようになっちゃったね......」

「ハハ......確かに」

「私は流れ星を捕らえる為の秘密兵器を用意しておくから、みんな先に行っておいてくれないかい?」そう言い出したのは薫さんだった。この人が事前に秘密兵器なんか用意しとく人だろうか......?

「秘密兵器!?なんかカッコ良さそう!!はぐみも秘密兵器に負けないぞ!」

「じゃあ薫の言う通り、私達で先に行きましょう」

 

 

 

_____________________

 

 

 

  あっという間に空は暗くなり始め、宝石みたいに星が散りばめられていた。バスにずっと乗っていたせいか気づかなかったけど、ここはもう標高が1300mもあるらしい。人生でこんな高い山に来たのは初めてだ。そしてこの標高に、こんな開けた野原があるのも知らなかった。こころと、ハロハピのみんなといるといつもこんな体験が待ってる。

「さあ、星が出て来たわよ!頑張って流れ星を捕まえましょう!」

「そんな都合よくすぐに流れ星が来る訳が......」

「あ、流れ星!!」

「え」

「あっちに行ったよ!はぐみ、走って捕まえて来る!重たいと運べないから花音ちゃん先輩も着いてきて!」

「へぇっ!?わ......分かったはぐみちゃん!」

「私も行くわはぐみ、花音!」

「ちょ、ちょっと」そう言ってる内に、3人とも向こうへ駆け出してしまった。

「やれやれ、何とも慌ただしい仔猫ちゃん達だ......」

「うわっ薫さんいつの間に。てかその重たそうな荷物は何ですか」

「ああ、これこそ秘密兵器、高性能のビデオカメラさ。麻弥に言って用意して貰ったんだ。演劇を撮る時に使うんだが、彼女は知ってのとおりこういった機械にこだわるのでね。これで、この満点の美しい星空を全て写し盗んでしまおうと言う訳さ」

「うわっ薫さんにしては気が利く......」

「私は何時だって気が利くよ。じゃあ、私は絶好のスポットを探しに行ってくるよ」

  そう言って薫さんは優雅にカメラを抱えて行ってしまった。

(急に一人になっちゃったな......それにしても星キレーだなー。こんなキレイな星空見たこと無かった......)

  仰向けに寝そべってみる。プラネタリウムなんて話にならないくらいのスケール。どこまでも輝く星は続いていた。

(今日は良かったな......あんなにはしゃいで、たくさんの久しぶりを体験して、人生で見たこともない星空を見られて......ハロー、ハッピーワールドって感じだな......なんて......)

「美咲ーーーーーー!」

「うわびっくりした!なに......どうしたの?」

「美咲、私ね、結婚することになったの!」

「......え?」

「思い出したから伝えておかなくちゃと思って!それじゃあ私はまた流れ星を探しに行ってくるわ!」

「え......?ちょ、こころ!!」

  また、流れ星が流れる。何かを願おうとしたけど、それが形になる前に、あっという間に、こころと一緒に遠くへ行ってしまった。

バイブルバブルバスロマンの恋(歌詞)

変態ばっかでつまんない

倦怠感で連携感じて

 


関係ばっかでつまんない

携帯片手にあの子は死んだ

 


恋はラブロマンス バスロマン

泡に消えたの 両手に

愛はバスローブ バスロマン

バラは消えたの 粒子に

 


グラスホッパー 甘いの飛んでけ

止まらないまま 止めないで

ずっとさよなら このまま このまま

言わない約束 弾けるバブルに詰め込んで

 

 

 

カリスマばっかでつまんない

みんな魂仮住まい

 


繊細ばっかでつまんない

シマシマシマシマシのマシ

 


恋はラブロマンス バスロマン

抱きしめたの バイブル

愛はバスローブ バスロマン

バラは描いたの 世界を

 


コーナリング 揺れは一つもなく

熱く弾けるあなたを見せてよ

抱きしめて終わりがくるまで

消えない約束 破けたバイブル どこまでも

 

怖いおじさんのおまじない

「深夜に深爪をしたらどこかの安いラブホでコンドームが破ける」

「イキったブサオタとオタサーの姫が惚気ると北極海ジュゴンが嗚咽を上げて死ぬ」

「一週間オナ禁すると夢でピ○ール瀧と面会出来る」

三色ボールペンの青色を出涸らすまで使い切るとア○ホテルで不倫してる芸能人と会える」

「指でピース✌️サインを作って、その指の間に好きな人の名前を言うと、最寄りの山暮らしの親切なおじさんに出会える」

「綿棒を20本右の鼻に詰め込めれば初恋が叶い、左の耳が一生聞こえなくなる」

「職場で嫌われている説教臭い上司に毎日コーヒーを差し入れると、その年は蝉が孵化しない」

「好きな人の名前を書いた鉛筆を転がして、名前を書いた面が上に来たら、財布から見覚えのないレシートが出てくる」

プロ野球選手が余命幾ばくの子にホームランを約束して、結果出来なかった時、一時的に埼玉で地獄への門が開いている」

夏目漱石の写真に落書きをすると、圏央道でワイヤートラップに引っかかって首を刎ねる」

「好きな人の名前を書いた鉛筆を転がして、名前を書いた面が上に来たら、財布から珍しい化石が出てくる」

「好きな人の名前を書いた野生の熊と遭遇したら、財布からジョージ・クルーニーの名刺が出でくる」

「好きな人の名前が書けなくなったら、君は、君の人生を生きている」

「宝クジで一等10億円を当てたら、おまじないはいらなくなる」

「『宇宙にもやがて“死”はやってくる』と自分に言い聞かせれば、暗い人生も気持ちはいくらか好転する。おまじないとはそういうことではないだろうか」

 

ゆれる、その輪郭、を捕まえたところで(詩)

雨、降りそそぐ感覚、重なり続ける音、広がる波紋、ゆらして、ゆれて、振り切った後の冷たさ、より感じる冷たさ、身を浸せば、かならず、ひとり、ゆれて、それを、夜と共に手放して、忘れて、思い出して、一粒、一粒、と、そのほかの全てになって、たたそれだけになって、なにものにもなれなくて、浮かぶように、落ちていくように、空白、

 

 

 

明け方の電子音。一定の、間違いなく、正確に。またそこへ、どこにも行かないそこへ。日々が日々へと、そうして私が私へと、変われないと、変わりながら、乾いたまま飽和して、気づかずに、気づいて、都合よく曖昧な祈りを捧げて、いつもの誰かの歌声に混ぜて、飲み込んで、なかったことにしたそれは、それが。

 

ブログ一新しました。

怖いおじさんになったので、怖いおじさんのブログになりました。フレッシュな感じ一切なくやっていきたいと思っとるさかいによろしゅうな。やること変わらん。日常書いたり、詩を書いたりするだけや。ほな!